全盲者の紙幣管理について
*視覚障害者の皆様にとっては「そんなことか」というような内容かもしれませんが、参考にしていただけると幸いです。
ご存知かもしれませんが、日本の紙幣は、価値が高いほど長辺が長いんです。つまり、一万円札>五千円札>二千円札>千円札と長さが変わっているんです。そのため、紙幣の短辺を合わせて長さを比べればその種類が判ります。ただし、この方法の弱点として、千円札、五千円札、一万円札の最低3種類の紙幣が手元にないと比べようがないという点が挙げられます。例えば一万円札よりも短い紙幣があったとしても、他に比べる紙幣がないとそれが千円札か五千円札かわからないですよね。
*これと同様の比較方法として紙幣の端にある透かし部分の形を触り分けるというものがあるそうですが、残念ながら僕にはあまりわかりませんので、申し訳ありませんが本記事では省略させていただきます。
紙幣の種類は大体上記の方法で比較することができますが、稀にお札が何度も折り曲げられて長さが変ってしまっていることがあり、ダブルチェックのためにも読み上げアプリを使って確認しています。これまではiOSアプリの「言う吉くん」を使っていたのですが、最近は最新iOSとのご完成の問題でエラーが起きてしまうので、新しいアプリを探しているところです。アプリで紙幣を確かめると、時間はかかりますが、確実に間違えることなく、管理することができるのでおすすめです。
最後に、今日購入した長財布のご紹介です。残念ながら実店舗で見かけて購入したものなのでリンクは貼れませんが、簡単に説明すると紙幣を入れるポケットが3つ付いていて、千円札、五千円札、一万円札を別々に収納できる財布です。これを使えば、紙幣を出し入れする度に比較・確認する必要がなく、楽に整理することができるんです。
初めに紙幣を整理して入れておけば、間違えずにお金を取り出せる、便利な財布です。
ということで、今回は全盲の僕が、普段どのように紙幣を管理しているかについて書いてきました。あまり特別なことはしていないのであまり面白くはなかったかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。